現在地はモロッコ!
2014年9月出発。
日本→タイ→インド→パキスタン→インド→スリランカ→インド→タイ→カンボジア→マレーシア→ブルネイダルサラーム→フィリピン留学→オーストラリア→日本→ロシア→モンゴル→中国→カザフスタン→キルギス→タジキスタン→ウズベキスタン→トルクメニスタン→アゼルバイジャン→イラン→アルメニア→ジョージア→リトアニア→ラトビア→エストニア→フィンランド→オーストリア→スロヴァキア→ハンガリー→チェコ→ポーランド→ウクライナ→モルドバ→ルーマニア→ブルガリア→ギリシャ→アルバニア→モンテネグロ→クロアチア→ボスニア・ヘルツェゴビナ→セルビア→コソヴォ→マケドニア→アルバニア→イタリア→モロッコ
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トランジットビザで入国したトルクメニスタン。
有効期間である5日以内に他国へ出国しなければいけません。
5日を超えて滞在するときつーい罰金が課せられるという噂です。

トルクメニスタンからはカスピ海を船で渡り、アゼルバイジャンに行く予定です。
5日ギリギリでの出国は怖いので4日目あたりには船が出る港へ行かねばなりません。

とは言ってもせっかく高いビザ代を払って入国しているので、ただ移動するだけではもったいない!
ということで入国早々、国境から近い街、キョーネウルゲンチ(またはクフナウルゲンチ)に向かいます。
キョーネウルゲンチは10世紀から14世紀までホレズム王国の首都として栄えました。
現在でも当時の遺跡が残っています。
そして一番の見どころは中央アジアで最も高い、67mのミナレット!
世界遺産に登録されています。
そのクトルグ・ティムール・ミナレットがこちら。

高ーい!!
見上げると首が痛くなるほど。

先っぽが曲がっているのが気になります。
折れないのかなー。
さて、今日は先を急ぎます。
なぜならばトルクメニスタンのメインイベントが待っているから!
本日のメインイベント、”地獄の門”へ向かいましょう。
英語でも”door to hell”と呼ばれるこの恐ろしい名のものは、
キョーネウルゲンチと首都アシガバードの間のダルバザという街の近くにあります。
キョーネウルゲンチからダルバザへ向かうバスは朝に1本あるだけ。
ですが1泊している時間はないので、乗合タクシーを探します。
アシガバード行きの乗合タクシーに乗り、途中下車をするのが一般的な行き方のようです。
キョーネウルゲンチを出発して4時間後の21時、ダルバザに到着しました。
あたりはほぼ真っ暗。
チャイハナで降ろしてもらいました。
このチャイハナでご飯を食べ、荷物を置かせてもらい、夜中まで仮眠をとり、
午前1時、地獄の門へ向けていよいよ出発です!!
チャイハナのおじちゃん曰く、
「明かりが見える方へ進め」と。笑
ちなみにダルバザは砂漠の真ん中にある街です。
明かりを目指して砂漠の中をひたすら歩いて行くことになります。
幸いにもこの日は満月でした。
月明りでうっすらと足元が見え、方向が分かりました。
目指すのは、遠くにかすかに見える明かり。

※実際はもっと真っ暗です
歩きはじめて1時間ほどすると、線路が見えてきました。
誰かのブログで廃線だと読んだような気がしたので、休憩がてら線路に座って写真撮影開始~♪
月明りに照らされる線路が素敵です。


…ん?
音一つない砂漠にどこからともなく聞こえてくる音と、線路からかすかに伝わってくる振動。
…あれ??
遠くから光が近づいてきました。
そしてだんだんとその光が大きくなり、
その光が列車だと分かった頃には、すぐ近くまで列車が来ていました。
線路の中に置いていた荷物を即座に掴み、線路の外に避難します。
列車が目の前を通るまで、わずか数秒でした。
廃線のはずじゃ…
(完全なる勘違いだったようです)
地獄の門に到着する前に地獄に行くところでした( ;∀;)
遠くに見えていた明かりがだんだんと大きくなり、
たぶん少し迷ったので3時間ほどで到着しました。
砂漠にぽつんと光るオレンジ色の明かり。
かすかに感じるぬるい風。
地獄の門の正体は…!

そう、地獄の門とは…
炎が燃え滾る大きな穴=ガスクレーターのことでした~!

このガスクレーターとは???
ウィキペディアさまより引用。
トルクメニスタン国内のダルヴァザ付近の地下には豊富な天然ガスがある。1971年に地質学者がボーリング調査をした際、偶然、天然ガスに満ちた洞窟を発見したが、調査の過程で落盤事故が起き、採掘作業用の装置が置かれていた場所もろとも直径50〜100メートルにもなる大きな穴が開いてしまった。有毒ガスの放出を食い止めるため、点火することになったが、可燃性ガスが地下から絶え間なく吹き出るため、延々と燃え続ける事態となった。
のちにこの穴を住民は「地獄の門」と名づけた(日本語では「地獄の門」のほかに「地獄の扉」との直訳もされる)。現時点ではこの天然ガスの燃焼を食い止めることは技術的にとても困難と判断され、また、天然ガスの埋蔵量自体が不明なため、今後いつまで燃え続けるのかもよく判っていない。現在でも消火するための解決手段は無く依然として燃え続け、一種の観光名所ともなっている。
ということで事故から40年以上経った現在でも燃え続けているんです。
落ちたら即死の穴にギリギリまで近づくことができますが、とてつもない熱風に襲われます。
火傷をするんじゃないかってくらい、こんなに暑い風に吹かれたのは生まれて初めて。

今日は炎の光を眺めながら、野宿をします。
キャンプや砂漠ツアー以外で野宿をするのは人生初。
そして人生初の野宿が燃え滾る炎のすぐそば。
世界には色々なものがあると改めて実感。
満月の光が太陽の光に変わり、朝焼けに染まる空。
辺りが明るくなると同時に、その明るさが消えていくガスクレーター。

明るさが消えても燃え続けています。

こうしてブログを書いている今も燃え続けるガスクレーター。
この先何年燃え続けるのでしょうか。
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