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カスピ海を渡るのにかかる時間は?


現在地はモロッコ!

2014年9月出発。
日本→タイ→インド→パキスタン→インド→スリランカ→インド→タイ→カンボジア→マレーシア→ブルネイダルサラーム→フィリピン留学→オーストラリア→日本→ロシア→モンゴル→中国→カザフスタン→キルギス→タジキスタン→ウズベキスタン→トルクメニスタン→アゼルバイジャン→イラン→アルメニア→ジョージア→リトアニア→ラトビア→エストニア→フィンランド→オーストリア→スロヴァキア→ハンガリー→チェコ→ポーランド→ウクライナ→モルドバ→ルーマニア→ブルガリア→ギリシャ→アルバニア→モンテネグロ→クロアチア→ボスニア・ヘルツェゴビナ→セルビア→コソヴォ→マケドニア→アルバニア→イタリア→モロッコ


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夜行列車で迎えた朝、
砂漠の中を走る先に街と海が見えてきました。

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その海こそが、ヨーグルトで一世を風靡した"カスピ海"です。


このカスピ海を船で渡ってアゼルバイジャンに行くのですが、
この船、出航する曜日も時間も決まっていない
”不定期船”なんです。


最近は毎日出ているという噂を耳にしましたが、
港に着いてから数時間で乗れたという人もいれば、丸1日以上港で待ったという人もいます。


つまりすべては運次第!! 



ともかく、事の真相を確かめるべく、
夜行列車がトルクメンバシに到着してすぐにタクシーで港に向かいました。


トルクメニスタンでは一般人がタクシーになることがあり、
道で手をあげれば、大抵の車が止まってくれます。
駅前にたむろしているぼったくりタクシーよりもずっと良心的な値段で目的地まで行ってくれます。



港に到着後、急いでチケット売り場に向かいました。


幸いにも、この日はバクーに行く船が出るとのこと。
でも出航時間が分かりません。。。


貨物船と客船の併用なので、貨物の積み込みが終了次第出航するとのこと。
チケットの販売は夕方から開始するそうです。

それまではベンチに座ってその時が来るのをひたすら待ちます。
私が着くよりも前から待っている人もたくさんいました。
ターミナル内では無言の戦いが繰り広げられています。



港に着いたのが午前9時。
チケットの発券が始まったのが午後9時。


無事にチケット購入後、出国手続きのゲートが開くまでに再び2時間以上待ち、
トルクメニスタン人に割り込まれ、出国スタンプをもらったのは結局一番最後でした。
この時ばかりは押しの弱い日本人に生まれたことを恨みます…


ここですでに日付が変わり、船に乗り込んだのが午前1時。



噂では、ぼろい貨物船に併設された客室に乗せられると聞いていましたが、
なんと、、、


乗ったのははピッカピカの船!

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新品のにおいがプンプンします。



新しすぎて、殺風景の船内はまるで病院みたい。

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食堂もありましたが、使用感が全くありません。

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こちらは1人50ドルの座席ですが、
見ての通り、座っている人が1人もいませんでした。

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みんなこれからのさらなる長期戦に備えて個室に泊まるのでしょう。
個室は1人80ドルでした。

部屋もピカピカでトイレとシャワー、タオルもついており、
安いゲストハウスやホステルより、ビジネスホテル並みの綺麗さです。


出航したのが午前2時過ぎ。

トルクメンバシからアゼルバイジャンのバクーへは直線距離で300kmも離れていません。
乗組員に聞いたところ、10時間で到着すると言われました。




揺れのせいもあり、あまり眠れずに朝を迎えました。


朝から船の中を散歩したり、デッキに出てみたり。

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そろそろ着くかな~とそわそわしてみたり。


船についていた旗がアゼルバイジャンの国旗に変わっていました。
アゼルバイジャンの領海に入ったのでしょうか。

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時刻はすでに夕方。
着くと言われた10時間をとっくに過ぎています。



再びデッキに出てみると、遠くにバクーの夜景が見えてきました。

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中央アジアでは見ることのなかった、海の向こうのまばゆい光。

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オイルマネーで潤い、リトルドバイとの呼び声の高い都市、バクー。
別世界がすぐそこに待っているようでワクワクします。


バクーはすぐそこなのに、なかなか港に到着しません。

今日も海の上で寝るのかな~と、現地人が冗談交じりで言っていたので、
部屋に戻って寝ることにしましたが、数時間後、ドアをノックする音で目が覚めました。
どうやら着いたみたいです。


時刻は午前2時。


え…こんな時間に着かなくても…




下船後、入国手続きも例によってトルクメニスタン人に割り込まれ、
入国スタンプをもらったのはまた一番最後。

どんだけ押し弱いんだよ!笑



トルクメンバシの港に到着してから、アゼルバイジャン入国するまでに
約44時間かかりました(;・∀・)
距離は300kmもないのに!!

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昼も夜も輝くアシガバード


現在地はモロッコ!

2014年9月出発。
日本→タイ→インド→パキスタン→インド→スリランカ→インド→タイ→カンボジア→マレーシア→ブルネイダルサラーム→フィリピン留学→オーストラリア→日本→ロシア→モンゴル→中国→カザフスタン→キルギス→タジキスタン→ウズベキスタン→トルクメニスタン→アゼルバイジャン→イラン→アルメニア→ジョージア→リトアニア→ラトビア→エストニア→フィンランド→オーストリア→スロヴァキア→ハンガリー→チェコ→ポーランド→ウクライナ→モルドバ→ルーマニア→ブルガリア→ギリシャ→アルバニア→モンテネグロ→クロアチア→ボスニア・ヘルツェゴビナ→セルビア→コソヴォ→マケドニア→アルバニア→イタリア→モロッコ


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衝撃的だった地獄の門で夜を明かし、再び砂漠の中を歩くこと2時間。
荷物を置かせてもらっているチャイハナが見えてきました。


バスが11時くらいにチャイハナの前の道を通るよ、と教えてもらい、
ほぼ時間ぴったりに通りかかったバスに乗り込み、アシガバードに向かいます。


始発ではない場所から乗ったため、バスは満席。
席に座れない人は床に座っています。

東南アジアでは、床に置いたプラスチックの椅子に座ったことはあるけれど、
床に直接座るのは初めてです。
トルクメニスタンすたいる。

眠すぎて、床に体操座りをしながらうとうとしていると、あっという間にアシガバードに到着しました。



アシガバードまでののバスターミナルは、中央アジアで見たバスターミナルの中で一番立派でした。
さすがは豊富な天然資源をお持ちの国。

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アシガバードには安宿がない、特に見どころがないということから
飛ばしてしまう人が多いです。

でもトルクメニスタンには5日間滞在できるし、
もう二度と来ないと思うし(笑)、
せっかくなので1泊することにしました。



ガイドブックに載っている主な見どころはバザール。
民族衣装を来た女性に出会えると書かれているので行ってみることにしました。

が、ホテルで行き方を聞き、バス停でいくら待っていてもバスが来ません。


その間にもとめどなく流れる汗。
旅に出てから一番暑い日だったと思います。

バス停に温度計がついていて、表示されているのはなんと86度。笑
暑すぎて温度計も壊れてしまったのでしょう。



バザールへ行くのは諦めて街歩きをすることにしました。


アシガバードの中心部にはでっかい道路とでっかい建物が立ち並びます。
そしてその建物のほとんどが白いです。

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なぜなら、大理石でできた建物だから。

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アシガバードの街は1948年に起きた大地震で崩壊してしまいました。
復興のために当時の初代大統領のニヤゾフ氏が、
天然ガスから得た富を利用し、大理石の建物を建てさせて真っ白い近代都市にしたそうです。

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もっと他にお金使うところあるでしょ!という感じですが、
このようにして現在のアシガバードができあがりました。
大理石の建物が多い街としてギネスブックにも載っているそうです。



驚くのは白さだけでなく、近代都市というか未来都市といった印象を受けるところ。

タイムスリップができそうな電話ボックス。

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そんな未来都市で、2017年にAsian Indoor&Martial Arts Gamesという大会が開かれるようです。

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この大会関連の建物が建設中でした。

アジア室内競技大会とアジア格闘技大会が統合された大会らしいです。
どちらも初耳の大会でしたが(;・∀・)




ショッピングセンターは外も中もピカピカ!

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この床にも大理石が使われているかも?

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そしてアシガバードの最大の見どころとも言えるのが…




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夜景!!!


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昼以上に輝く街中は、テーマパークにいるような気分にさせてくれました。

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人々でにぎわうテーマパークとは違い、こちらは人がほとんどいません。
光り輝く建物が建っているだけ。
何の建物かもよく分からず、ちょと不気味な雰囲気も感じました。



そんなピカピカなアシガバードにも、団地やモスクなどの人々の生活感あふれるエリアもありました。

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アンテナの数がすごい。

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昼間は暑いせいか、人が外に出ていませんでしたが、
夕方になると団地の前で子供たちが遊んでいました。



熱中症になりかけながらも、大理石だらけの未来都市アシガバードを堪能し、
アゼルバイジャンへの船が出ている港町、トルクメンバシに向けて夜行列車に乗ります。

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地獄の門に行く前に地獄行き?


現在地はモロッコ!

2014年9月出発。
日本→タイ→インド→パキスタン→インド→スリランカ→インド→タイ→カンボジア→マレーシア→ブルネイダルサラーム→フィリピン留学→オーストラリア→日本→ロシア→モンゴル→中国→カザフスタン→キルギス→タジキスタン→ウズベキスタン→トルクメニスタン→アゼルバイジャン→イラン→アルメニア→ジョージア→リトアニア→ラトビア→エストニア→フィンランド→オーストリア→スロヴァキア→ハンガリー→チェコ→ポーランド→ウクライナ→モルドバ→ルーマニア→ブルガリア→ギリシャ→アルバニア→モンテネグロ→クロアチア→ボスニア・ヘルツェゴビナ→セルビア→コソヴォ→マケドニア→アルバニア→イタリア→モロッコ


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トランジットビザで入国したトルクメニスタン。
有効期間である5日以内に他国へ出国しなければいけません。

5日を超えて滞在するときつーい罰金が課せられるという噂です。


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トルクメニスタンからはカスピ海を船で渡り、アゼルバイジャンに行く予定です。
5日ギリギリでの出国は怖いので4日目あたりには船が出る港へ行かねばなりません。

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とは言ってもせっかく高いビザ代を払って入国しているので、ただ移動するだけではもったいない!

ということで入国早々、国境から近い街、キョーネウルゲンチ(またはクフナウルゲンチ)に向かいます。



キョーネウルゲンチは10世紀から14世紀までホレズム王国の首都として栄えました。
現在でも当時の遺跡が残っています。

そして一番の見どころは中央アジアで最も高い、67mのミナレット!
世界遺産に登録されています。


そのクトルグ・ティムール・ミナレットがこちら。

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高ーい!!
見上げると首が痛くなるほど。

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先っぽが曲がっているのが気になります。
折れないのかなー。




さて、今日は先を急ぎます。
なぜならばトルクメニスタンのメインイベントが待っているから!


本日のメインイベント、”地獄の門”へ向かいましょう。

英語でも”door to hell”と呼ばれるこの恐ろしい名のものは、
キョーネウルゲンチと首都アシガバードの間のダルバザという街の近くにあります。


キョーネウルゲンチからダルバザへ向かうバスは朝に1本あるだけ。
ですが1泊している時間はないので、乗合タクシーを探します。

アシガバード行きの乗合タクシーに乗り、途中下車をするのが一般的な行き方のようです。



キョーネウルゲンチを出発して4時間後の21時、ダルバザに到着しました。
あたりはほぼ真っ暗。
チャイハナで降ろしてもらいました。



このチャイハナでご飯を食べ、荷物を置かせてもらい、夜中まで仮眠をとり、
午前1時、地獄の門へ向けていよいよ出発です!!


チャイハナのおじちゃん曰く、
「明かりが見える方へ進め」と。笑


ちなみにダルバザは砂漠の真ん中にある街です。
明かりを目指して砂漠の中をひたすら歩いて行くことになります。


幸いにもこの日は満月でした。
月明りでうっすらと足元が見え、方向が分かりました。


目指すのは、遠くにかすかに見える明かり。

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※実際はもっと真っ暗です




歩きはじめて1時間ほどすると、線路が見えてきました。
誰かのブログで廃線だと読んだような気がしたので、休憩がてら線路に座って写真撮影開始~♪


月明りに照らされる線路が素敵です。

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…ん?



音一つない砂漠にどこからともなく聞こえてくる音と、線路からかすかに伝わってくる振動。




…あれ??




遠くから光が近づいてきました。
そしてだんだんとその光が大きくなり、
その光が列車だと分かった頃には、すぐ近くまで列車が来ていました。


線路の中に置いていた荷物を即座に掴み、線路の外に避難します。
列車が目の前を通るまで、わずか数秒でした。


廃線のはずじゃ…
(完全なる勘違いだったようです)

地獄の門に到着する前に地獄に行くところでした( ;∀;)




遠くに見えていた明かりがだんだんと大きくなり、
たぶん少し迷ったので3時間ほどで到着しました。



砂漠にぽつんと光るオレンジ色の明かり。
かすかに感じるぬるい風。



地獄の門の正体は…!


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そう、地獄の門とは…
炎が燃え滾る大きな穴=ガスクレーターのことでした~!

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このガスクレーターとは???
ウィキペディアさまより引用。

トルクメニスタン国内のダルヴァザ付近の地下には豊富な天然ガスがある。1971年に地質学者がボーリング調査をした際、偶然、天然ガスに満ちた洞窟を発見したが、調査の過程で落盤事故が起き、採掘作業用の装置が置かれていた場所もろとも直径50〜100メートルにもなる大きな穴が開いてしまった。有毒ガスの放出を食い止めるため、点火することになったが、可燃性ガスが地下から絶え間なく吹き出るため、延々と燃え続ける事態となった。
のちにこの穴を住民は「地獄の門」と名づけた(日本語では「地獄の門」のほかに「地獄の扉」との直訳もされる)。現時点ではこの天然ガスの燃焼を食い止めることは技術的にとても困難と判断され、また、天然ガスの埋蔵量自体が不明なため、今後いつまで燃え続けるのかもよく判っていない。現在でも消火するための解決手段は無く依然として燃え続け、一種の観光名所ともなっている。



ということで事故から40年以上経った現在でも燃え続けているんです。



落ちたら即死の穴にギリギリまで近づくことができますが、とてつもない熱風に襲われます。
火傷をするんじゃないかってくらい、こんなに暑い風に吹かれたのは生まれて初めて。

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今日は炎の光を眺めながら、野宿をします。
キャンプや砂漠ツアー以外で野宿をするのは人生初。


そして人生初の野宿が燃え滾る炎のすぐそば。
世界には色々なものがあると改めて実感。




満月の光が太陽の光に変わり、朝焼けに染まる空。
辺りが明るくなると同時に、その明るさが消えていくガスクレーター。

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明るさが消えても燃え続けています。

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こうしてブログを書いている今も燃え続けるガスクレーター。
この先何年燃え続けるのでしょうか。

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